ベイリーのジレンマ：自信それとも危険信号？

ドラフト会議の裏側で10年間プロスペクトを分析してきた筆者にとって、ベイリーの2023年NBAドラフトへのアプローチは…控えめに言っても型破りです。ユタ、シャーロット、フィラデルフィアからのプライベートワークアウトを全て拒否。ロットリー指名確実とされる選手がここまで「手に入れにくい」態度を取るのは初めてです。

数字は嘘をつかない（しかし疑問は残る）

彼の大学時代のPER22.3、TS%.587は最近のロットリー級ウイング選手と遜色ありません。しかし心配なのは、トップ25校との対戦時のディフェンシブボックスプラス/マイナスが-1.3であること。チームはここでの成長を見たいはずですが、ワークアウトを避けることは成長を見せないことを意味します。

考えられる3つのシナリオ:

1. アルファ姿勢: 自分が確実なトップ5指名だと確信
2. 開発戦略: 未熟さを自覚して行き先をコントロールしたい
3. 健康上の問題: 未公表の怪我がある可能性

歴史が示す警告

2012年のマイケル・キッド＝ギルクリストを覚えていますか？複数のワークアウトを拒否し2位で指名されましたが、ジャンプショットは上達しませんでした。2017年のデニス・スミス・ジュニアも特定チームのメディカルチェックを避けましたが、膝の問題に悩まされ続けています。データによると、3回以上ワークアウトを避けた選手は平均1.8順位下落しています。

チームの本音

フロントオフィスは不確実性を嫌います。筆者がブルズで働いていた時、メディカルチェックを避けたプロスペクトはボード上で最低1段階下げていました。ベン・シモンズ事件後のフィラデルフィア特に安心材料が必要です - ウイングが必要にも関わらずベイリーへの興味が冷めているのは不思議ではありません。

筆者の結論？オーランドやヒューストンからの秘密の約束がない限り（彼らのロースター構成から考えにくい）、この戦略はドラフトナイトでの失望への近道でしょう。時にはチームに間近で恋をさせるのが最善策です。ただし、我々全員の予想を打ち破ってくれるかもしれません - バスケットボールには常に異端児が必要でしたから。

考えるべきデータポイント：ワークアウト回避者のうちドラフト順位を5年間で上回ったのは14%のみ