熱浪と戦うサッカー

ピッチ以上の熱さ

DRV PNKスタジアムに到着したとき、ライブ配信を予定していたが、3秒でスマホが壊れた。5Gも耐えられない太陽の下。ハーフタイムには首が日焼け傷だらけ。私は日陰に座っているだけなのに……選手たちはどうだったか？ フロリダの正午、90°F（32°C）という猛暑の中での試合は、サッカーではなく耐久力テストだった。

本当の物語はゴールやアシストではない。生存だった。高強度プレーは60分以降に約18%低下する——マンチェスター・シティはそれをよく知っていた。彼らが選んだのは『エネルギー予算』を守ることだった。

戦術的自制心

ペップ・ガルディオラも普段とは違った。激しいジェスチャーもなし、ノートも見ない。ただ静かに観察しているだけ。これは無関心ではない。意図的な冷静さだ。

この試合で目指したのは+5差ではなく、「3得点差で勝ち残る」ことだった。来週のチャンピオンズリーグに向けて主力を守るためだ。

ファン文化の大違い：情熱 vs. 楽しみ

驚いたのは、赤いユニフォームで満員となったマドリー側だが、ほとんど騒いでいなかったことだ。アメリカ人ファンが多く、「ブランチ＋TikTok撮影」目的で来ただけの人々が多かった。

一方左を見ると――一気に耳を衝く圧倒的な音量。「歯が震える」ほどの大合唱がある。

デイゴ・ラモス支持者たちは戦士たち——組織的で声量があり、一致団結している。「生きているティーフォ」と言ってもいいだろう。

同じクラブ愛でも、“文化”はまったく違う。